ワイシャツ、エリが取り外しできるセパレートタイプ?
2016年11月30日(水)
1827年、ニューヨーク州でのこと。
夫が着た1週間分の汚れたワイシャツの洗濯に精を出していた奥さんが、シャツの汚れのほとんどはエリに集中していることに気がつき、突如ハサミを取り出し、いまいましいエリをバッサリ切り離してしまったのです。
カラー(エリ)を取り外し式(セパレート式)にしてあるシャツが誕生した瞬間でした。
現在ではエり付きシャツ、つまりエリが身頃に縫い付けられているシャツが一般的ですが、日本でも戦前まではセパレート式のシャツの方が主流だったのですね。
クリーニング屋からみても、この合理的な発明は拍手モノです。
ワイシャツでは、エリにもっとも汚れが蓄積し、スレて傷んでいくので、エリの寿命がワイシャツの寿命となることが多いのです。(あとはカフスです)
このセパレート式のシャツでは、いろんなタイプのエリを付け替えてオシャレを楽しむ、エリだけ洗濯する、汚れて傷みやすいエリを裏返しにして両面使えるようにする、など便利な点がいくつもあった、とのこと。
そんな便利なセパレートタイプが廃れた理由は、エリの留ボタンがはめにくくて面倒だったから、だそうです。
その点を改良すれば、このセパレートタイプのワイシャツ、また流行りそうですけどね!
・・・中田
ヤングドライ公式HP